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  3. 事業計画

丸亀市スポーツ協会について事業計画

令和5年度 事業計画

はじめに

 我が国では、少子高齢化が急速に進展する中、社会保障費による国家財政の圧迫や、生産年齢人口の減少による労働力の低下などが懸念される一方で、一人当たりの医療費は65歳以降急激に増加するなど、いかにして健康寿命を延ばすかが、喫緊の課題となっている。

 そこで、厚生労働省では、『(第二次)健康日本21』を策定し、健康寿命の延伸と健康格差の縮小や生活習慣病の予防等を中心課題として各種の取り組みを展開するとともに、『スマート・ライフ・プロジェクト』を立ち上げ、適度な運動、適切な食事、禁煙、検診・健診等の意識の浸透や啓発を国内の各企業や団体等と連携・実践するなど、社会全体としての国民運動を展開している。

 さらに、スポーツ庁においては、スポーツを通じた健康増進に資するため、生活の中にスポーツが取り込まれている社会を目指す「Sport in Life プロジェクト」の実現に向けた取り組みを地方公共団体、スポーツ団体、経済団体等と連携して進めている。

 さて、国内では、新型コロナウイルスの感染が2020年2月ごろから拡大しはじめ、この間、日常生活での行動制限や各種活動の自粛に伴い、スポーツ現場においても施設を利用するスポーツ実施率や体力の低下などその影響は少なくない。新型コロナウイルスワクチンの開発や接種が進み、さらに一昨年、一年延期して開催された「東京オリンピック・パラリンピック」を契機として、各種のスポーツ大会やイベント等は、感染対策において、一部諸制限や条件は伴うものの再開されるようになり、これからは「いかにコロナ禍でうまく活動するか」という、コロナウイルスと共存する時代に突入したとも考えられる。

 こうした社会状況の中、スポーツ庁では、第3期スポーツ基本計画(2022年度~2026年度までの5年間)を策定し、東京オリンピック・パラリンピックのスポーツ・レガシーの継承・発展に資する重点施策に取り組むほか、スポーツの価値を高めるための新たな「3つの視点」として、①スポーツを「つくる/はぐくむ」② スポーツで「あつまり」、「ともに」行い、「つながり」を感じる③スポーツに「誰もがアクセスできる」、との目標を定め取り組んでいる。

 さらに、今後の少子化の急速な進展を考慮し、これからの子どもにとって望ましいスポーツ環境や学校の働き方改革(教師の負担軽減)に向けて、2023年度から(2025年度末を達成目標)休日の運動部活動を段階的に地域に移行する抜本的な改革を進めるガイドラインを示している。

 ただし、この実現には、地元の学校や教育委員会、スポーツ担当部署等の関係者をはじめ、地域移行に伴う受け皿の一つと想定される総合型地域スポーツクラブ、スポーツ少年団、クラブチーム等の関係者の理解、協力、連携が重要な役割を果たす必要性に加え、土日の活動 場所や指導者等人材の確保、また保護者の経済的負担増の懸念など様々な課題や問題点が多い状況である。

 最後に、SDGs(持続可能な開発目標)は、私たちみんなが、ひとつしかない地球上で暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するために進むべき道を示したもので、17の目標を掲げ、2030年末を達成期限としている。SDGsへのスポーツの関与や貢献等については、スポーツは人を集める力や社会・産業との接点が多いなど、国民を巻き込む大きな活動となり得ることで、目標達成に貢献できるものと考えられている。

1.事業内容

生涯スポーツ活動推進事業【公1】

※市民の健康スポーツ活動を推進するため、関係団体の育成・環境整備、指導者の養成・研修、また青少年の健全育成活動、交流活動、普及啓発活動など、広く健康づくり活動やスポーツ活動を実践する機会と場を提供し、市民の生涯にわたるスポーツを振興する事業。

令和5年度 事業計画 事業計画

1)基本方針

 当協会は、平成 24 年度に公益法人の認定を受けたことにより、その特性・認定条件とされる公益性を担保しながら、公平性・安全性・経済性にも考慮しつつ、多様化する市民ニーズに対し、有益な事業の提供に努めるなど「市民の健康・体力づくり活動の振興と生涯スポーツ活動の普及啓発を図り、もって市民の健全な心身の発達と活力ある地域社会の形成に寄与すること」を目的としています。

 また、当協会では、《市民の「健康で豊かなスポーツライフ」を応援します》を事業(経営)方針のスローガンに掲げて、次の事業等を企画・開催します。

 まず、市内体育施設の管理運営については、引き続き令和4年度からの3年間、丸亀市からの指定管理者の指定を受けており、施設を一括管理することで、利用者の利便性の向上と効率・効果的な管理運営に努めます。

 次に、健康・スポーツ活動については、17の地域加盟団体(支部)や27の種目別競技団体への支援を通じて、市民や地域住民等の各種スポーツへの参画をはじめ、競技力の向上やスポーツに親しむ人口の増加を推進します。

 また、当協会独自の自主事業として、厚生労働省の『スマート・ライフ・プロジェクト』に賛同・加盟したスポーツ団体として、「健康づくり入門(ゆるスポ倶楽部)」、「健康スポーツ活動入門(ちょいトレ倶楽部)」、「里山歩き入門(里山学級)」など15コースの講座を開設する『健康スポーツ教室』を毎年企画開催しており、市民が健康づくりやスポーツに親しむきっかけづくり、また実践・継続につなげます。

 さらに、全国的にスポーツ施設の運営にも取り組み、指定管理協力企業としての実績を持つミズノ㈱との連携・協力事業として、特に運動が苦手な子ども達を対象としたプログラムとして、「親子ふれあい体操塾」、「運動会必勝塾」、「苦手運動克服塾」等を開催します。

 一方、本市では令和2年度に、香川県では初となる身体障がい者野球チームが結成され、現在も定期的に練習や交流試合を開催しており、今後も、野球をはじめ他の種目においても障がい者との交流会等を開催して、障がい者や障がいに対する社会の受け取り方を変えていくことで、障がい者を差別することなく共生できる社会を目指します。

 さらに、今年度、本市で開催される『全国中学校体育大会 ソフトボール大会』を実行委員会と、また、『天皇賜杯全日本軟式野球大会』を軟式野球連盟の関係者等と連携しながら、大会の成功はもとより、地域経済の活性化と賑わい創出にも積極的に貢献いたします。

 なお、令和4年度から、当協会の名称を「丸亀市体育協会」から「丸亀市スポーツ協会」に変更しており、これからは広義の意味で捉えられている「スポーツ」を用いることで、老若男女を問わず、個人の自由な価値観でスポーツやレクリエーションを実践・継続する等、健康増進や体力向上など、より気軽に体を動かす機会の選択肢が増えると考えます。

 最後に、時代の背景とともにスポーツを行う目的が多様化する中、その時々の市民ニーズやライフスタイルにあわせた各種スポーツ教室や講座、レクリエーションなどの各種事業をより柔軟に企画・開催することにより、幅広く市民の健康・体力づくりに寄与しながら、生涯スポーツの普及・振興に努めます。

2)事業内容

スポーツ団体組織整備事業

※スポーツ活動を推進する関係団体の組織を整備拡充し、市民の心身の健全な発達に寄与する事業

1 競技団体育成事業

 加盟競技団体の組織の充実と、競技力向上のために行う各種事業等の活動に対し、奨励・援助を行い、加盟競技団体を育成する。また、新しい競技団体の加盟についても積極的に育成・援助し、広域的な普及活動と体制確立に向けた支援を推進する。

2 地域団体育成事業

 加盟地域団体の組織体制の整備拡充と地域住民が生涯にわたりスポーツに親しみ、健康体力の維持増進を図ることができるような事業を奨励・援助し、地域に根ざした主体的な活動が展開できるよう支援・育成する。また、全市的に調和のとれた体制を速やかに整備するため、地域住民との連携と協力を深めながら積極的に育成・援助する。

健康づくりスポーツ普及事業

※健康増進への支援、生涯スポーツの普及・振興に関する事業

1 競技大会運営事業

 加盟競技団体が競技力向上と競技スポーツ振興に向けて開催する各種競技大会を助成し、競技選手の育成と強化を図る。

2 大会派遣事業

 国民体育大会ほか全国レベルの各種競技大会に出場する選手の派遣経費の一部を助成することによって、選手の育成・強化と体力・技術水準の向上を図る。

3 津島体育振興事業

 丸亀市の文化・スポーツにゆかりの深い故津島寿一先生の功績を称え、その遺志でもある「地域スポーツ文化の普及・振興」を継承・発展させるため、従来からの各種津島大会に加え、各種大会を支援し、市民スポーツに対する意識の啓発と競技人口の拡大を図る。

4 体力づくり推進事業

 地域における健康体力づくり活動や地域みんなのための交流活動を助成することにより、スポーツを通じて家族とのふれあいやスポーツに接する機会と関心を深めて、地域の日常生活に定着したスポーツ振興が展開できるよう積極的に奨励する。

5 顕彰事業

 丸亀市のスポ-ツ振興に貢献し、功績のあった人や優秀な成績を収めたスポーツ選手を表彰して、その功績を称えるとともに、スポーツ活動に対する社会全般の評価を高めていく。

6 広報活動事業

 毎月発行の『スポーツ協会通信』で、市内の各種競技大会・行事のPR・成績結果・施設の利用状況等のスポ-ツに関する情報の提供を行う広報活動を積極的に推進しながら、内容も分かりやすく親しみやすい情報紙として、紙面を工夫することに努め、当協会のスポーツ振興活動に対して、市民の理解と協力が得られるよう啓発活動を推進する。

 さらに、HPも利活用しながら効果的な周知・イメージアップ向上を図る。

 また、積極的なPR活動と共に、施設予約システムへ連携させたリモートによる主催事業参加申込等のシステム整備も進め、時間や地理的制約を受けない新しいサービス提供が可能な体制を推進する。

7 健康づくり「船ハイク」開催事業

 悠久の歴史を秘めながら、誇り高い歴史と文化を刻む塩飽諸島を船で巡るハイキングを実施(春季・秋季)することで、身近な瀬戸内の歴史や美しい自然と生活文化を再発見する機会を提供しながら、健康で豊かなスポーツライフを楽しむ環境を整備・推進する。

8 大会エントリー支援事業

 加盟団体が主管する各種競技大会等の事業を対象に、参加者へのエントリー業務(参加申込受付処理・参加料の受領)の総合窓口としての体制を整備し、市民(事業参加希望者)の利便性の向上と加盟団体の事務処理等の負担軽減を図る。

 今後はHPから対応可能なシステムも調査・研究し、加盟団体と協力しながら効率的・効果的なシステム運用に向けて積極的に取り組む。

9 健康スポーツ教室開催事業

 市民が健康で豊かなスポーツライフを営む環境を支援するため、スポーツ及び健康文化活動等のニーズを的確に把握しながら、多彩なプログラムを質の高い指導者のもとで、組織 的・計画的に提供することで、スポーツ・健康づくり活動の日常化を図る。

◇初めての里山歩き入門(里山学級 第17期)

 瀬戸内自然遺産である讃岐富士(飯野山)を活用し、健康への期待と不安を抱える人達や生活習慣病の予防を目的とした方々が健康づくりを始めるために最初に訪れる窓口(拠点施設)として整備推進し、誰もが気軽で安全に参加できる健康づくりの機会を提供する。

◇ゆる~いスポーツから始める健康づくり入門(ゆるスポ倶楽部 第11期)

 自分の健康に関心を持ち、生活習慣病の正しい知識を習得しながら、自らの身体の状態を理解し、より良い生活習慣を実践・継続できるよう、セルフケア・セルフコントロールできる状態を目指す機会を提供する。

◇ちょいとトレーニングなど気軽に健康スポーツ活動入門(ちょいトレ倶楽部 第11期)

 生涯にわたって健康的な生活習慣を身につけ、生活習慣病の予防と生活機能の低下・重症化を防ぐために、シニア世代自らが、無理なく楽しみながら、健康スポーツ活動に取り組むきっかけとなる機会を提供する。

10 グラウンド芝生化推進事業

 地域の子どもたちが、安全に楽しくスポーツができる環境づくりを促進するためには、スポーツ環境の改善、特にグラウンドの芝生化の進展が重要といわれる。

 これは、スポーツ環境の中では欧米諸国と比べ、著しく未整備な分野であり、格差が大きいことから、けがの予防という側面だけでなく、「緑の憩いの空間」という地域環境の向上に果たす役割も期待され、地域住民との協働による新しい街づくりを積極的に育成・援助する。

11 加盟団体活性化支援事業

 地域社会の衰退、さらには崩壊の進展を背景に、地域コミュニティの再生・拡充が求められる中で、当協会加盟団体(特に地域団体)は、地域における中心的役割を担うなど、その強化・継続が求めらる。

 そこで、加盟団体と協力しながら、地域における事業の活性化を推進するための新たな事業ソフト(企画)の提供や指導者の派遣も含め、地域における事業運営を直接支援することで加盟団体の活性化を推進する。

12 8市体育・スポーツ協会懇談会開催事業

 県内8市体育・スポーツ協会が健康づくり・スポーツ活動の振興や環境整備の向上に向けて、広範なスポーツ関係者・団体と意見交換や情報交換する機会を設け、新たな連携・協働を模索しながらスポーツ振興、地域の活性化につなげる。

13 丸亀市武道の祭典開催事業

 次世代を担う青少年の育成と武道振興のため、市内で活動する武道団体が一堂に会し、磨き抜かれた「心・技・体」の究極の演武を披露し合う機会を提供し、広く市民の方々にご理解頂くと共に、併せて各武道間の融和協調を図り、もって日本固有の伝統文化の保存伝承と本市武道の普及振興に資するため支援・援助する。

14 丸亀市障がい者競技スポーツ活動支援事業(野球体験会&交流戦)

 障がい者自身が能動的な活動主体者となって、健康づくり・スポーツ活動が継続できる環境を整備・推進するために、自らの自由意思で本格的に競技スポーツ活動等に取り組む障がい者を育成するため、体験会活動等の事業機会を提供・支援していく。

 そこで、まず最初に、身体障がい者の自主的・自発的な継続したスポーツ活動を推進する ため、全国体制も整備され関心も高い「野球」を先駆的に取り組み、障がい者の受容を深め、新たな夢や希望を描く機会となるような場を提供していくことで、野球を通じた心身の健康増進と参加者相互の親睦と交流、さらには障がい者スポーツ活動の普及・振興と「野球王国」香川の復興にも貢献する。

15 スポーツ団体育成事業

 (公財)香川県スポーツ協会より、香川県体育・スポーツ振興費等補助金交付要綱に基づき補助を受け、令和5年度丸亀市バレーボールリーグ戦(男子6人制・女子6人制・女子9人制・ソフトバレーボール)を開催し、地域スポーツ活動の振興・発展を推進する。

16 第68回 丸亀市民体育祭開催事業

 長い歴史と伝統を踏まえ、市内全域を挙げて行う総合スポーツの祭典として、加盟競技・地域団体が一体となって市民の健康・体力づくり活動を推進する機会を提供し、併せてスポーツを通した広域交流の活発化を図る。

 また、市民がふれあい、賑わう機会として、スポーツ活動を通した連帯感の醸成と地域住民の主体的なまちづくりに寄与する体育祭として開催する。

 一方、少子高齢化等の進展による競技人口減少の影響で、各支部単位でのチーム編成が困難となる等、各種目における出場数が年々減少していることから、チーム編成等について協議や調整を進める。

17 令和5年度 第49回中讃地区陸上競技大会開催事業

 丸亀市より委託を受け、同じ丸亀市総合運動公園を構成する県立丸亀競技場を有効活用した、中讃地区の陸上競技における技術と体力の向上及び陸上競技の普及・振興を目的に開催する。

18 2024年 初日の出を迎える会開催事業

 丸亀市より委託を受け、2024 年元日、丸亀城天守前広場において、新年の初日の出を迎え、朝日に一年の新たな決意と希望、そして心身の健康を願い、スポ-ツ愛好者のみならず市民とともに『2024 年初日の出を迎える会』を開催して新年の門出を祝う。

19 運動指導事業体力テスト受託事業

 丸亀市健康福祉部健康課が主催する運動指導事業「若返り筋トレ教室」、「ころばんぞぉ~教室」「からだ楽らく教室」の体力テスト・体力測定事業部門を受託し、教室参加者の現在における身体能力を測定しながら、体力の変化に合わせた最適な個別プログラムが提供をできるよう安全・円滑に体力テスト・体力測定を実施する。

20 第76回 香川丸亀国際ハーフマラソン大会開催事業(後援事業)

 歴史と伝統を誇る本大会を単なる競技会ではなく、地域活性化事業の一つとして捉え、関係機関と協力しながら取り組む。丸亀市にとっては「自然と歴史が調和する田園文化都市・丸亀」を全国にPRする絶好の機会であり、宇多津町・坂出市とも広域連携を図りながら官民一体となった地域活性化事業として本事業を支援・協力する。

令和5年度 丸亀市スポーツ少年団 事業計画

1)基本方針

 近年の子ども達を取り巻く環境は、少子高齢化の問題をはじめ、3間といわれる「仲間」「時間」「空間」が消失していく一方で、コロナ禍による各種の活動制限や自粛の影響も加わり、身体を動かす機会が減少することで、子ども達の基本的な体力や運動能力は低下の一途をたどっています。

 そこで、国では毎年、定期的に小学5年生と中学2年生を対象に、全国一斉の体力テストとして、 50 メートル走やソフトボール投げなど8種目を実施して、その調査結果を公表しており、2022 年度の集計結果では、香川県内の小学5年生の体力テスト8種目の合計点数の順位は、全国 47 都道府県中、男子は 39 位、女子は 34 位となっています。

 また、今回の体力テスト8種目の合計点数は、国が体力テストの調査を開始した 2008 年度以来、香川県内の小学5年生と中学2年生ともに過去最低となっており、この要因としては、コロナ禍での外出自粛やスマホ、ゲームなどの普及で運動時間が減ったことが影響していると推測されます。

 そして、現代の子どもの体力が低下傾向にあるということは、将来的には、国民全体の体力低下へとつながり、生活習慣病になる人の増加やストレスに対する抵抗力の低下などが心配され、引いては、社会全体の活力が失われるという事態にも発展しかねません。

 このことから、運動をしない、運動が苦手な子ども達に身体を動かすことの楽しさを体感させることで、将来にわたって日常的に運動・スポーツを実施する習慣の獲得を支援することが重要な課題であると考えます。

 そこで、まず、スポーツ少年団活動においては、丸亀市スポーツ少年団本部が中心となって、より充実した支援・活動プログラムを積極的に提供することで、スポーツ少年団活動への継続的発展と新規登録団・団員の維持につなげたいと考えます。

 さらに、丸亀市教育委員会や地域コミュニティ等とも連携して、地域に根ざした特色ある教育・ボランティア活動等を実践するなど、地域の人々や他の少年団とも協力しながら、幅広いスポーツ活動・交流活動を通して、丸亀の自然や歴史・文化を活かした感動体験事業を推進いたします。

 また、スポーツ活動における指導者からの暴力・暴言、パワハラなどは未だに少なからず発生しており、今後も関係者自らが常に自覚・自制し、暴力や支配的な指導の防止と根絶のため、機会あるごとに周知・指導に努めます。

 ところで、今後の少子化の急速な進展を考慮し、これからの子どもにとって望ましいスポーツ環境や学校の働き方改革(教師の負担軽減)に伴い、持続可能な運動部活動への変革が求められています。そこで、スポーツ庁では、2023 年度から(2025 年度末を達成目標)休日の運動部活動を段階的に地域に移行する抜本的な改革を進めるガイドラインを示しています。ただし、この実現には、地元の学校や教育委員会、スポーツ担当部署等の関係者はもとより、日本スポーツ協会が認定する公認スポーツ指導員をはじめ、地域移行に伴う受け皿の一つと想定される総合型地域スポーツクラブ、スポーツ少年団、クラブチーム等の関係者の理解、協力、連携が重要な役割を果たす必要性に加え、土日の活動場所や指導者等人材の確保、また保護者の経済的負担増の懸念など様々な課題が多く、今後も暫くは議論や検証が見込まれています。

 一方、当協会の主催による幼児や小学生対象の自主事業として、たくさんの動きや親子での遊び方を紹介する「親子ふれあい体操塾」をはじめ、走る・跳ぶ・投げる基本動作を習得する「運動あそび応援塾」、運動会の徒競走で活躍するための「運動会必勝塾」、そして、体育授業において苦手な運動種目とされている鉄棒(逆上がり)、跳び箱を克服するための「苦手運動克服塾」等を開催することにより、子どもの成長期における様々な動きを経験することで脳や神経の刺激や発達を促すとともに、子どもの運動習慣化の促進と、生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現に寄与したいと考えます。

2)事業内容

青少年スポーツ育成事業

※スポーツによる青少年の健全育成を推進する事業

1 指導者養成事業

 指導者の資質向上を目指して、少年期の発達育成に応じた適切な指導が実施できるよう講習会等に積極的に派遣・援助し、指導者の知識・技術の向上を図り、指導体制の強化と整備・充実に努める。

2 指導者協議会関係事業

 指導者相互の交流と少年団活動に対する活発な情報交換の機会をつくり、団活動の活性化を支援しながら、指導者相互の連携・協力体制を整備・推進する。

3 リーダー養成事業

 指導者と団員との調整役となるリーダーを育てるため、全国スポーツ少年大会、シニア・ジュニアリーダースクール等に積極的に参加派遣・援助する。また、市内でもジュニアリーダー講習会を独自に開催し、単位団及び地域の将来にわたる後継者を養成する。

4 交流活動事業

 できるだけ多くの登録団員に対して、競技の喜びを経験する機会を広く提供し、勝敗だけにこだわらず、団員相互の交流を深めながら、仲間意識と連帯感を高める交流大会等(競技別市内交流大会・県外交流大会)の開催に対して援助する。

5 競技大会運営事業

 活発になった各種競技大会の支援を強化するため、市内で開催する競技大会に対して助成し、より多くの競技・交流活動での様々な体験活動を通して生涯スポーツの意識づくりを高める。

6 国際交流活動事業

 日本スポーツ少年団がドイツ及び中国との間で実施するスポーツを通した国際交流活動事業に参加・派遣する。

7 組織整備強化事業

 魅力あるスポーツ少年団活動を実践するため、指導者や母集団が少年期の特性を把握・理解するとともに、身体の成長に応じた指導を実施できるよう指導者並びに母集団を対象に地域別・競技種目別研修会の開催に対して援助する。

8 全国大会派遣事業

 全国レベルの各種競技大会に出場する団員に対して、その派遣経費の一部を助成することにより、全国レベルの高い技術に接する経験と全国各地からのいろいろな団員達との交流を深める機会を援助・奨励する。

9 顕彰事業

 丸亀市スポーツ少年団活動の育成並びに指導に功績のあった者に対して表彰し、その功績を称える。

10 広報活動推進事業

 当協会HPの更新において、定期的に単位団の活動紹介等を更新するほか、地元ケーブルT V等マスコミ各社と協力し、登録少年団の日ごろの活動状況や今後の課題などについて番組や報道を通じて積極的にPRすることで、地域の理解と協力を得て、地域に根ざした活動を推進する。

11 地域ボランティア活動支援事業

 地域社会で実施する独自の行事や事業、また環境保全活動(土器川一斉清掃など)や、福祉・交流会等ボランティア関連情報の提供等、これらの活動につなげる橋渡しなど関係機関との連 絡・調整、PR活動などのサポート体制を整備することで、体験ボランティア活動に積極的に参画できる機会の提供と継続した活動を支援・援助する。

12 熱中症予防支援活動

 日本スポーツ少年団の「スポーツ活動サポートキャンペーン」事業の取り組みとして、大塚製薬と協力しながら登録団員を対象とした「水分補給」に関する研修会(情報提供)を開催することで、スポーツ少年団活動中における熱中症予防の周知・徹底を図る。

13 少年スポーツ教室開催事業

 生涯スポーツを推進するための普及振興事業の一つとして、少年期のスポーツとの出会いとスポーツに接する機会を提供する場としての各スポーツ少年団活動を奨励・援助し、各少年団における教室開催事業として実践する。

14 健やか子ども基金事業

 日頃からスポーツ活動を敬遠し、友達と元気に外遊びをしたり、親子で健康体力づくり活動等のスポーツに触れ合う機会が少ない子ども達を対象に、楽しく元気にスポーツ活動できる機会を提供し、子ども達にスポーツの素晴らしさを実感させることで、子どもの自主的・自発的なスポーツ活動を積極的に支援する。

◇運動会必勝塾

 子ども達にとってスポーツ活動で最初の大きな舞台となる運動会を、前向きに取り組み活躍できるように、走り方の基本や必勝ポイントを体感する機会を提供し、子ども達に運動会で最高の演技を発揮できる自信と楽しさを実感させる。

◇苦手運動克服塾

 日頃からスポーツ活動を敬遠し、体を動かしたり、外遊び等が少なく運動が苦手な子ども達を対象に、基本運動(鉄棒と跳び箱)を克服させてスポーツする喜びを体感させる。

◇運動あそび応援塾

 楽しく遊び感覚で運動能力の基礎となる「走る」「跳ぶ」「投げる」等の基本動作を身につけさせる機会を提供することで、体を動かし遊ぶ喜びを体感させ、心身の健全な発育・発達を促進する。

◇親子ふれあい体操塾

 神経系の発達が著しいとされる幼児期(就学前の子ども)を対象に、親子が触れ合い体操(運動)遊びする楽しさを体験させ、親子のコミュニケーションも促進し、子どもの運動能力の開発と併せて総合的な基礎体力の向上を促すことで、子ども達の心身の健全な発育・発達につなげる。

◇幼児野球あそび体験塾(キッズ・ボールパーク)

 幼児を対象に基本的な運動能力を発掘する機会として「投げる」「受ける」「打つ」「走る」等の基本動作を、野球あそびを通じて体感させ、体を動かすことの楽しさを実感させることで、幼児の心身の健全な発育・発達を促し、習慣につながる機会を提供する。

15 第41回丸亀市スポーツ少年団交流大会(スポーツ少年団育成事業)

 (公財)香川県スポーツ協会より香川県体育・スポーツ振興費等補助金交付要綱に基づき補助を受け、丸亀市スポーツ少年団の団員・指導者・母集団全ての関係者が一堂に集う、年に1度の祭典と位置づけ盛大に開催する。

 この事業は、市内の全スポーツ少年団関係者が親睦と交流を深め、異種目との情報交換もできる機会を提供することで、団員の基礎体力や運動能力を総合的にとらえる体力テストと併せて、団員・指導者・母集団関係者全てを対象としたレクリエーション等も実施計画して、他団との交流と各単位団の活性化につなげる。

令和5年度 丸亀市体育協会婦人部 事業計画

1)基本方針

 近年、生活様式や生活環境の変化により、市民がより豊かな生活を希求し健康に関心を持って、 体力や生きがいに直接かかわるスポーツ・レクリエーションを強く志向するようになってきており、活動もあらゆる世代に広がる生涯スポーツの時代を迎えています。

 特に最近の女性層においては、ジェンダーの平等(社会的、文化的な立場での男女の平等)とともに、働く女性の社会参画をはじめ、女性の健康・体力づくりに関する意識の高揚などを背景に、女性自ら主体的に自分自身の自由時間を豊かに活用する手段の一つとして、スポーツ・レクリエーションへ参加する人が多くなっています。

 そこで、最近のこうした状況を踏まえ、丸亀市体育協会婦人部では、市内の幅広い女性層を対象とした各種事業等を開催し、活力ある地域づくりを推進する上でスポーツを欠くことのできない活動としてその重要性を認識しながら、地域に根ざした活動が展開できるよう支援・協力することで、女性自らが主体性をもった活動の継続へと広がり、そして女性の生涯スポーツ活動へのきっかけづくりへとつながるよう積極的に取り組みます。

 また、市内全域にわたる組織体制の整備拡充に向けて、関係機関や地域住民とも連携を図りながら、広域交流の機会を積極的に提供することで、市民相互の連帯感の醸成に努めます。

2)事業内容

スポーツ団体組織整備事業

※スポーツ活動を推進する関係団体の組織を整備拡充し、市民の心身の健全な発達に寄与する事業

1 地域活動推進支援事業

 婦人部の各種事業を地域に普及・推進するために、地域における支部組織の事業活動を支援してゆくことで、積極的な事業展開と参加者の新規開拓、併せて安定した組織体制の整備・拡充を推進する。

健康づくりスポーツ普及事業

※健康増進への支援、生涯スポーツの普及・振興に関する事業

1 夏季体育大会開催事業

 新緑の清々しい季節に、市内の女性を対象にして、気軽にスポーツに親しみながら、スポーツを通して、相互の親睦を拡げ、併せて健康づくりの促進を図ることを目的に開催する。特にこの大会は、女性層のスポーツ愛好者の育成と生涯スポーツのきっかけづくりという位置づけで、参加者の健康志向・楽しみ生きがい志向等に配慮したプログラムを組み、地域対抗方式のレクリエーションゲームを開催する。

2 秋季球技大会開催事業

 スポーツの季節にふさわしい秋に、女性スポーツとして比較的浸透している球技スポーツを選び、軽スポーツを通した女性の健康・体力づくりを目的に開催する。女性スポーツとして 競技愛好者が増えているレクリエーションバレーとインディアカ、また高齢者の方も比較的 気軽に実施できるインドアペタンクを競技種目として、地域対抗のリーグ戦方式で開催する。

3 お城まつり参加協力支援事業

 毎年5月の丸亀市の恒例事業であるお城まつりに、女性スポーツ団体の代表として参加し、実年者からの「転倒リスク」判定テストの実施を通じて、当まつりに協力・支援することで、女性スポーツ活動の普及・啓発を図るとともに、自発的な健康づくり活動の気運を盛り上げ、併せて活力ある地域づくりに貢献する。

4 健康づくりバスハイク開催事業

 女性相互の親睦と健康づくりに対する活発な意見・情報交換の場として、バスハイクを企画し、春季・秋季の2回と新春の初詣の計3回実施する。今までスポーツに親しむ機会のなかった人や長い間スポーツから遠ざかっていた人達が比較的身近に、気軽に出会い、親しむ機会を作ることにより、女性における生涯スポーツへの参加促進と生活の中のスポーツの定着・普及を推進するきっかけづくりとなるよう、年齢層も幅広い女性を対象に開催する。

5 丸亀市民体育祭運営事業

 丸亀市民の総合的なスポーツ競技大会として開催する『丸亀市民体育祭』に積極的に参加・協力し、女性のみならず多くの市民が集い、互いにふれあう機会として、各種競技に積極的に参加運営する。広域交流の活発化を推進し、連帯感を醸成する絶好の機会ととらえ、市民がふれあい・賑わう全市的な秋の祭典として大会が発展できるよう積極的に参加協力する。

6 冬季健康づくり推進事業(インドアペタンク大会)

 外出を控え自宅に籠りがちになる真冬の時期において、気軽に健康づくり活動が楽しめるインドアペタンク大会を開催することで、冬場の健康・体力づくりをサポートし、無理なく自発的に身体を動かしながら婦人相互の親睦と交流を深める。

7 運営共催支援事業

 丸亀市スポーツ協会並びに関係諸団体が開催する各種事業(香川丸亀国際ハーフマラソン大会・丸亀市身体障がい者野球体験会&交流試合・香川県障がい者スポーツ大会の3事業)の運営に共催し人的支援により、女性が持つ華やかさ、こまやかさ、心づかいで事業の雰囲気を和らげ、大会関係者や参加者とともに事業の気運を盛り上げる。

8 役員育成研修事業

 女性の生涯スポーツ活動の活性化を推進するため、中心的役割を果たす役員を対象に、視察研修等相互の親睦と交流を深め、より現実的・実践的・総合的な対応について情報収集するなど、各地域の実情に応じた対応について情報交換する機会を設ける。同時に役員相互の信頼関係も構築しながら、まとめ役・推進役としての協調性・連帯性・調整能力・問題解決能力を高め、地域の中心として活躍する役員及び後継者の育成を図る。

令和5年度 体育施設管理運営 事業計画

1)基本方針

 市民の身近な健康活動の場である公共スポーツ施設は、全ての市民にオープンであり、公正・平等にサービスが提供され、公共の利益のために基本的なサービスの提供が継続して保証されることが最も重要です。

 そこで、当協会では、行政機関やスポーツ関係等諸団体との連携・協力によって施設の有効活用を図るほか、市民が生涯にわたって健康づくり・スポーツ活動に親しみ、実践できる様々な機会と安価で快適な場の提供に努めます。

 また、市内体育施設の一括管理と事業運営を関連する一連の業務として企画・運営することで、経費節減も図りながら、各種スポーツ団体の育成、及び市民の健康づくり・スポーツ活動の普及・奨励を積極的に支援します。

 一方、スポーツは、観光や飲食、伝統文化など様々な産業・地域経済にも影響を及ぼすほか、経済効果や地域の賑わいを生み出すコンテンツでもあることから、今後もスポーツイベントの開催をはじめ、市民や地域住民の健康・スポーツ活動の推進、並びにスポーツ施設を効果的に利活用することで、本市のまちづくりや賑わいづくり、また地域の活性化にも広く貢献します。

 さらに、全国的にスポーツ施設の運営にも取り組み、指定管理協力企業としての実績を持つ「ミズノ㈱」との連携・協力事業として、中高年を対象とした健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指すプログラム『健康づくり教室』(「関節痛の予防講座(腰痛・肩こり・膝痛)」)を開催します。

【市内スポーツ施設の指定管理に向けた重点項目】
  • ①高い公益性と公平性を堅持し、お客様第一主義で管理・運営を遂行する。
  • ②加盟団体を通じた広域的ネットワーク体制で連携を図り、地域に密着したサービスを継続提供する。
  • ③多種目・多世代・多志向の自主事業(プログラム)、スポーツイベントを通じて、地域住民の健康・スポーツ活動の推進と地域経済の振興に貢献し、地域の活性化を推進する。
  • ④豊富な人的資源を有効活用し、緊急・災害時の危機管理等(予防保全)に対応する。
  • ⑤丸亀市民球場の品質管理を維持向上し、日本一の地方球場を目指す。
  • ⑥体育施設の一括管理で、施設の有効利活用と維持管理費の縮減につなげる。
  • ⑦ミズノ㈱との連携・協力事業として、中高年を対象とした講座の開設により、健康寿命の延伸等につなげる。

2)事業内容

体育施設管理運営事業

※体育施設を活用して、健康づくり・スポーツ活動の普及・奨励のため、生涯にわたって親しみ実践できる様々な機会と場を提供する事業

(1)利用者の増加を図るための具体的方策

 施設の PR や情報発信において、これまでの経験や実績を活かし、更に広報宣伝を充実・発展させることで利用促進を図る。

 具体的には、当協会のホームページに各施設の概要、最新の予約(施設の空き)情報や申込方法他の掲載をはじめ、機関紙「スポーツ協会通信」の毎月発行、また、当体育施設を利用した各種の自主事業を開催する。

 一方、利用時間(貸出)区分については、利用者の意見や要望等をお聞きしながら、可能な限り細分化する等、より効率的な貸出に努める。

◇地域密着型自主事業の開催

 管理施設をより有効活用した、各自主事業や委託事業を継続開催する。当協会加盟地域団体、競技団体、スポーツ少年団に対しても、利用促進するための、支援・協力並びに指導・要請を図る。

 また、ソフト面の充実として、ミズノ㈱との連携協力のもと、独自の健康・運動プログラムを施設において開催する。

◆施設貸出の効率的運用

 管理施設の有効活用と利用率の向上を図るため、可能な限り利用時間を細分化する貸出の見直しを図るとともに、屋内施設における個人利用者の要望にも応えられるよう柔軟で弾力的な運用を拡大する。

1.屋内施設

  • ①利用時間帯を午前・午後・夜間の3区分に加え、新たに利用ニーズの多い時間帯の区分を設定し、有効的・効果的な利用を推進する。
    また、利用料金を現状の設定料金の割合相当分とすることで、利用者にとっては割安での利用が可能となる。
  • ②個人利用者(予約無)に対しては、事前に予約した占有利用者の隙間(空き)の時間を有効的に活用するため、貸出す面積を規定面積(貸出区分)よりも細分化するとともに、低料金での利用を提供する。

2.屋外施設(主に夏季)
日中(日照)の長い時期に、早朝・夜間(夕方)貸出を行い、有効利用に努める。

  • ① 早朝貸出 日の出~8:00 ②夜間(夕方)貸出 17:30~日没

(2)サービスの向上を図るための具体的方策
◇施設利用行事調整会等、お客様のご意見を伺う会の開催

 年間を通じた施設利用の円滑な運営と施設の有効活用を図るために、行政機関、関係諸機関、加盟団体、施設利用団体・定期利用クラブ等との行事調整を図りながら、お客様のご意見を伺う機会も設けて、公益性の高い事業から優先利用調整するだけでなく、民主的で効果的な施設の利活用を図る。

◇大会エントリー支援事業の拡大・推進

 管理施設を利用する関係団体が、そこで開催する各種大会等に係る一連の事務や作業(参加申込受付・参加料受領・プログラム原稿製作及び印刷製本ほか)を当協会が「大会エントリー支援事業」として代行することで、市民(参加希望者)の利便性の向上と開催団体の事務処理等に要する負担を軽減する。

 また、当協会 HP への掲載により、大会の開催や募集ほか PR にも支援協力するなど、市内スポーツ事業の総合的な窓口体制の整備・拡充を推進する。

◇スポーツクラブ活動サポート支援事業

 大塚製薬(日本スポーツ協会オフィシャルスポンサー)と協力しながら地域に密着したクラブ活動を支援するため、施設の定期利用活動団体を対象に「水分補給」や「食」に関する研修会を開催することで、活動中における熱中症予防の周知徹底と生活習慣病の予防等、健康づくり活動を応援する。

◇市内全域の体育施設を一元的に管理・運営

 市内体育施設の一元管理運営を実現することで、市民からの利用問合せに対して迅速に、そして臨機応変な対応が可能となる。

 また、施設管理(利用申込受付・許可書発行・利用料徴収・代替施設の紹介、斡旋等)の総合窓口を確立することで、市民の利便性の向上と施設の効率的運用と有効活用を図る。

(3)その他施設の効用を発揮するための具体的計画
◇加盟団体等協働支援事業

 テニスコートのラインの張替えや人工芝コートへの砂の散布、また、グラウンド内の芝の補修(新芝の移植)等、高度な技術や機材を必要としない補修・整備等については、直ぐに専門業者に委託するのではなく、各施設の利用においてその中心となるスポーツ協会加盟競技団体利用者等に協力を呼びかけ、当協会職員との協働作業により施設を整備することで、維持管理経費の節減を図る。

 また、この事業を実施することで、利用者自らがプレーする施設を大切に使用し、愛着を深める効果にもつなげる。

◇全国規模の事業の誘致推進

 市総合運動公園は、市民体育館を含めた周辺施設を補完的に活用することで、広く駐車スペースの確保が可能となる。

 また、周辺道路の拡張や整備も進んでいることから、施設利用行事調整会等を通じ、全国・ブロック規模の各種スポーツ大会や事業を積極的に誘致することで、丸亀市の PR と市内への経済的な波及効果が高められるよう誘致活動を推進する。

◇全国スポーツ活動団体への合宿・キャンプ誘致可能な環境の整備推進

 市総合運動公園周辺(野球場・多目的広場・体育館・陸上競技場・テニスコート等)と土器川公園(野球場・ソフトボール場・サッカー場等)は、隣接する施設を相互に補完・連携させての有効利用が可能なスポーツ施設である。

 そこで、ホテルや旅館、旅行業界団体ほか商工観光関係機関と協力して、全国各地のスポーツ活動団体に対して、長期の合宿やキャンプ等が誘致可能となる環境の整備を推進することで、丸亀市の経済産業・観光の発展にも貢献する。

◇施設を広告媒体とする活用に向けた調査研究

 管理施設の新しい有効活用の方策として、広告媒体としての活用を調査研究する。

 また、規制の法的根拠を調査研究し、あわせて全国各地での活用状況を調査し、新しい財源の調達方法を探り、それらを原資に新しい地域スポーツ振興に貢献する。

◇インターネットによる管理施設の利用空き状況等の検索システムの構築

 当協会が管理施設の利用予約の空き状況は、全施設に設置するパソコンでつなぎ、いずれの施設においても利用者からの問合せや受付時に素早く対応可能なシステムを構築している。

 一方、利用者においては、昼夜を問わず希望する体育施設の利用予約状況や空き状況等が、自身のスマートフォンやパソコンから検索できることで、利用者への利便性向上に努めている。

 また、予約受付体制については、高齢者等に配慮した、電話・窓口による受付体制を基本としている。

◇グリーンカーテン(緑化)推進事業

 管理運営する体育施設を対象に、グリーンカーテン(緑化)に積極的に取り組み、地域環境の保全と緑化推進、光熱水費の抑制(温暖化防止)につなげることで、環境問題に関心を深める機会を提供する。

◇丸亀市民体育館・飯山総合運動公園体育館・土器川体育センターでの取り組み

 利用サービスの向上に向けて、管理するインドアスポーツ施設間での有効利用と連携を図るため、ソフト面の充実を図りながら、スポーツ教室や講座などのプログラム(関節痛の予防講座・ビクトリークリニック・健康づくり教室等)の企画、実施に取り組むとともに、トレーニングルームや屋外遊具等の安全と充実など、地域スポーツ活動の振興と施設の利用促進に貢献する。

◇スタジアムレコード野球記録会開催事業

 香川県高等学校野球連盟と連携し、地元野球関係者の聖地となるような、野球に関係する様々な球場記録(打つ・投げる・走る等)を測定・判定する「スタジアムレコード野球記録会」を開催し、スタジアムレコードとして球場内にその最高記録を掲げることで、地元球場への愛着と後世にまでその栄誉を称える機会となり、関係者の更なる関心を高めることにつながる。

 今後は、参加対象部門(小・中・一般)を拡大していくことで、より多くの野球関係者からの関心を集め、野球競技の普及・振興にも貢献する。

◇既存スポーツ施設維持再生支援事業

 管理運営するスポーツ施設等においては、経年劣化や関係予算の縮減、また専従スタッフの不在等に伴い、その環境・品質が低下するなど維持管理が課題となる場合が見受けられる。

 そこで、当協会の豊富な経験「人材」と専門的・実用的な技術「機材(スポーツトラクター等)」を活かして、当協会の管理施設以外の既存スポーツ施設(高校野球部の内野グラウンド改修や補修、保育施設等の芝生広場等)の養生補修、維持・改修等の作業を請け負うことにより、スポーツ施設等の環境維持や再生を支援し、地域に貢献する。

◇丸亀市民球場落成10周年記念事業に向けた取り組み(フレッシュオールスター戦の誘致活動)

 丸亀市民球場の落成10周年(2025年)に向けて、日本野球機構(NPB)と連携した「プロ野球フレッシュオールスターゲーム(ファーム二軍)」の開催に向けて誘致活動に取り組み、市民球場を核とした地域の活性化と賑わいづくりに貢献することで、子どもたちに将来のプロ野球選手になる夢や希望を抱く契機になるだけでなく、「野球王国」復興機運の醸成に寄与する。

◇季節感あふれる運営管理の推進

 老朽化した施設のイメージを少しでも払拭する運営管理として、清潔で明るく、健康的で爽やかさを感じられるスポーツ施設運営を目指して、季節感を取り入れる工夫により、利用サービスの向上に努める。

 具体的には、受付窓口や玄関ロビー等の僅かなスペースを利活用して、正月飾り・ひな祭り・七夕・クリスマス等の装飾品に加え、季節折々の花や植物を飾る等、四季を感じる施設空間を創出する。

(4)更なる経費縮減

 これまでも経費節減の徹底、管理費の圧縮、人件費の抑制に取り組んできたが、更なる経費縮減方策として、管理対象施設の規模の拡大によるメリットを享受できるよう類似の公共施設の指定管理を受ける方法も視野に入れて今後検討することで、現在の負担軽減・分散を図れる可能性を探る。

(5)個人情報保護のための具体的な取り組み方策

 スタッフ職員には個人情報保護に関する研修によって資質の向上を図る。また、事務局事務所は関係者以外の出入りを禁止し、全パソコンの起動パスワード設定だけでなく、技術的安全管理対策措置としてハード・ソフトの両面からの情報データセキュリティー対策システムを構築し、個人情報漏洩防止に向け厳重な管理を行う。

 また、紙ベースの情報管理については書類保管庫等の施錠の徹底を図るため、管理責任者を選任して施錠管理するだけでなく、個人情報が記載されている書類等の処分・破棄に関してはシュレッダー等にて処理し、同紙の裏面等の再利用を禁止する。

(6)情報公開への具体的な取り組み方策

 現在、当協会のホームページにおいて、事業計画、及び事業報告、財務諸表等の公開をはじめ、各体育施設の利用予約(空き)状況、関係団体の月ごとのイベントや活動状況なども、最新の情報を逐次更新・掲載しながら積極的にスポーツに関する情報を公開・発信している。

 また、当協会は公益財団法人として、公益性を重視したオープンで民主的な組織運営が求められており、定款では理事会・評議員会制の導入と運営が、更に、経営状況等は丸亀市議会・香川県教育委員会への報告も義務化されているなど、その厳格なチェック機能と高い情報公開性を堅持する。

(7)事故防止等の安全対策(職員研修等)

 施設管理者が日常点検とは別に、各施設に設置された備品・遊具等の自主点検を3ヶ月ごとに実施・報告する体制を今後も堅持する。その総合判定に基づき、状況によっては利用を中止し、迅速に関係機関と協議して指導を仰ぎ、備品・遊具等の利用規制及び修繕・撤去を行うなど未然に事故防止対策を図る。

◇土器川公園防災管理連絡調整会の開催

 本格的な台風シーズンを迎える9月に、土器川公園を管理する国交省土器川出張所をはじめ、市危機管理課、スポーツ協会のほか丸亀・飯山・綾歌の各河川敷を年間利用している団体の代表者が集まり「土器川公園防災管理連絡調整会」を開催する。

 ここでは、台風等による大雨・洪水・防風等警報の発令が予想される場合、増水によりバックネットやサッカーゴール等流失の恐れがある器具等の安全な移動作業ほかについて、調整や確認を行う。

公益目的外の施設貸与事業【収1】※健康スポーツ活動以外の体育施設貸与事業

◇アマチュアスポーツ以外の興行、催し・展示会等の誘致、施設利用の有効活用

 最近では様々な会議や研修会、音楽活動などアマチュアスポーツ以外の活動においても、事業規模による会場の広さの問題、さらには交通の利便性や駐車場の問題などから、体育施設の利用を希望する団体も増加している。

 そこで、施設の設立趣旨を踏まえ市民にとって有益・必要な事業活動、催し・展示会等であれば、通常の一般利用と調整し、その利用・公益活動に支障がない範囲で、関係団体と協力しながら施設の有効的・効果的な活用を図る。

自動販売機・利用消耗品等販売事業【収2】※自動販売機・利用消耗品等の販売事業

◇貸出利用備品の拡充と利用必需消耗品の販売

 スポーツ活動の熱中症予防と施設利用者に対するサービスの向上を図るため、自動販売機を設置する。また、関係施設が会場のスポーツ観戦チケットの販売や利用に必要な消耗品(ラインテープ、ボール他の消耗品)等を施設で常備販売するなど利用サービスの向上に努める。